少人数制で実施する研修

横浜総合行政書士事務所

社員研修というと、一斉にみんなで集まって、講演を聴いて、意見交換してという方法が多いかもしれません。一斉に集まって実施する研修以外に、少人数で実施する研修についてもご紹介したいと思います。

少人数で実施する場合、部署ごとや経験、キャリアごとに実施するということです。人数は10名以内で実施するというものです。

この少人数制研修でのメリットとデメリットをご紹介します。研修方法の一つとしてご参考にしていただければと思います。

目次

少人数で実施する研修のメリット

まずは、少人数で実施する研修のメリットです。

私が担当させていただく場合、少人数制では「意見交換」「ディスカッション形式」を取り入れます。テーマ設定とファシリテーションは、私が担当します(テーマ設定は、事前の打ち合わせにて、ご提案し、決定していきます)。もちろん、部署の課題を解決していくというテーマ設定でもOKです。

この意見交換、ディスカッション形式を実施することで、社員さんのそれぞれのタイプが見えてきます。意外な一面、知らなかった一面も分かったりするという効果が期待できます

また、社員さんの意識や考え方を知る機会として、飲み会などコミュニケーションをとる機会が減っています。この少人数制での研修で、経営陣も一緒になって考えていくことで、飲み会以外でのコミュニケーション手法ということにもなります。

ここでは社外の第三者がファシリテーションすることで、社員さんの考えや意識を引き出していくということもしていきます。したがって、普段の社内会議であったり、ちょっとした会話でのコミュニケーションからは分からない、伝わらなかったことも伝わってくることがあります。

社員さんの考えや意識という点では、「考える力」を整理していく、成長させていくということにもつながっていきます。普段何気なくしていることも、意識して考えてみるというきっかけを作り、考え方を明らかにしていくということです。この過程の中で、会社の理念であるとか、目標設定といったことも関連させていき、会社の考え方と社員さんの考え方の同じところ、違うところといったことも見えてきます

メリットは、社員さんの意外な一面、考え方を知る=社員さんの良いところに気が付きチーム作りの方向性の点検ができる点が挙げられます。

もう一つのメリットが、会社の理念と社員さんの考え方の同じところ、違うところが見えてくる点です。これもチーム作りの方向性が見えてくるといっていいですね。

少人数制のデメリット

少人数制の研修には、デメリットもあります。

回数のデメリット。一斉に集まって研修では、講演を聴いて、そこで完結となります。しかし、少人数制を実施するとなると、全社的に実施すると回数が必要になってくることがあります。例えば、部署が3つの部署がある会社であれば、全社員対象とすると3回は実施しなければならないということです。

時間のデメリット。意見交換、ディスカッションとなると、不慣れな社員さんが多いと思います。そうすると、意見交換、ディスカッションの際に、意見が出てくるまでに時間がかかることが想定されます(心開いて話し始めるまでといっていいでしょうか)。

回数と時間のデメリットを合わせると、業務に支障がでてしまうということに繋がってきます。ここは実施手法を考えないといけないところです。

このデメリットを回避するために、時間を短くした定例会のように実施していくなどの方法もあります。

例えば、テーマは「雑談」です。その時々のニュースをネタに、雑談をしていくというものです。ファシリテーションを私が担当ながら、社員さんに話を振っていき、ニュースに対する疑問に答えていくといった研修も実施しています。

研修方法の選び方

少人数で実施も、一斉に集まって実施も、それぞれメリット・デメリットがあります。どの方法を選ぶのか?ということは、研修の目的設定から考えていくことが大切かと思います。

この研修の目的の設定についても、ご相談を受けながら、明確にしていきます。そして、その目的に合わせて手法も提案していきます。

研修と目的と手法、さらには内容について、研修を提案する側から「これさえすれば大丈夫」ということはありません。お話を伺いながら、それぞれの企業に合わせてカスタマイズしていき、社員さんの成長フィールドを作っていくということが重要と考えています。

まずは、社員さんに対して感じていること、期待していることを教えてください。

そこから、成長のフィールド作りを提案していきます。

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